行田市の特産品、名産品をご紹介します。
行田足袋
行田の足袋は、主に旅行用や作業用の足袋として作られていました。
行田は木綿の産地でもあり、近くに中山道が通っていたことで、旅行や作業用の足袋づくりが盛んになったと考えられています。
明治時代になるとミシンが使われるようになり、足袋の生産量は増大しました。また忍商業銀行や行田電燈株式会社が設立され、資金も安定し、ミシンの動力化も進んで、名実ともに行田の足袋は日本一となりました。
昭和13年(1938年)の足袋生産量は8,400万足で、これは全国生産のおよそ8割を占めていました。
フライとは
『フライ』と言えば一般的に揚げ物というイメージがありますが、行田のフライは揚げ物ではなく、焼き物です。
行田でいう『フライ』とは、小麦粉を水でやわらかく溶き、鉄板の上で薄く焼きながら、ねぎ、肉、卵などの具を入れ、好みでソースまたは醤油だれをつけて食べるもの。クレープのようにふわりとした舌ざわりのお好み焼きのようなものです。
行田市の位置する北埼玉地方は古くから小麦の産地であり、もともと農家で手軽に作るおやつのようなものでした。大正時代末頃、タバコを売りながらフライを売っているお店があったそうです。それ以後、安くて持ち運びが便利なうえ、腹持ちがよいこともあって、行田で昭和初期に全盛期を迎えた足袋工場で、働く女工さんに大ヒットし、販売する店が増えて定着したとのこと。現在でも市内では20軒以上の店で召し上がれます。
その名の由来は、行田周辺が布の産地だったことから「布来(ふらい)」になったという説があります。この他にもフライパンで焼くからフライ、「富が来る」に引っかけてフライになったなど諸説があります。
ゼリーフライとは
フライと名前は似ていますが、「ゼリーフライ」は全く違う食べ物。お菓子のゼリーとも全く別物。
衣のついていないコロッケといった風情のもので、そのルーツは、日露戦争の時、中国から伝わった「野菜まんじゅう」だということです。
ジャガイモにねぎやにんじん、さらにたくさんおからが入っているのも特徴で、食物繊維が豊富でヘルシー。ソースの味と香りがとても利いていて、モチモチとした食感が大人にも子どもにも大人気。
その名の由来は、小判形であることから「銭フライ」と言われていたものの、「銭」がなまって「ゼリーフライ」となったとか。
ゼリーフライは市内のさまざまな場所で食すことができ、おやつとして行田市民に親しまれています。
古代米カレー
行田の新名物!行田市産の食材を使用し、前方後円墳の形をした古代米ごはんが特徴的です。お店ごとに違った味、盛りつけ、トッピングで、食べ比べしてみたくなる行田オリジナルカレーです。美味しく食べて健康になりましょう!
【古代米の効能】
古代米ごはんの色素には鉄分が多く、貧血予防にもなります。その他、ポリフェノールも含まれており、動脈硬化の予防や血管年齢の若返りも期待できます。眼精疲労改善にも効果的です。
いがまんじゅう
いがまんじゅうは、埼玉県北部地域の穀倉地帯に伝わる和菓子です。あんの饅頭の周りに赤飯をまぶし、その姿が栗のイガのように見えることから名付けられたと言われています。もともと、田植え後の農上がりや夏祭りなどで食べられていた郷土菓子です。
行田麦酒
行田市は古くから水稲と麦類の二毛作地帯であり、ビール用二条大麦の生産も盛んに行われてきました。
現在も二条大麦では埼玉県内1位の栽培面積を誇っています。
大麦の名産地である行田市で栽培されたビール大麦「ミカモゴールデン」のモルトを100%使い、上面発酵のエールタイプで芳醇な麦汁とアロマホップの香りが特徴の地ビールです。